他人任せのキャラメイキングで、迷宮潜っちゃおうプロジェクト第3話。
■ 中立のドワーフ Mufasa ■
私はドワーフ、名をMufasaと言う。
「鉱山の地底深くに、古代の財宝が眠る遺跡がみつかった」
そんな噂を耳にして、ここウェントスの町までやってきた。
「鉱山」
うむ、ドワーフにとって馴染み深い言葉だ。
ドワーフは、鉱山に生まれ、鉱山に生き、鉱山で死す。
鉱山という言葉は、郷愁の感すら呼び覚ます。
「財宝」
誰だって一攫千金を夢見るものだ。
君だってそうだろう?
はっきり言って、私は金が欲しい。
金は、あって困るものではない。
「遺跡」
ロマンだ。
漢(おとこ)のロマンだ。
そこに遺跡があるから、我々は挑むのだ!
自らの心の雄叫びに衝き動かされるがままに、私はこの地で冒険者となった。
一切合財の家財道具を売り払い、町外れの訓練所で冒険者としての訓練を受けた。
ドワーフとしての生来の腕力を活かすため、武器を振るって戦う戦士として身を立てることにした。
基本的な修行を終え、残った幾許かの金を手に、私の冒険者としての日々が始まる・・・。
■ エルガテスの酒場 ■
いつの世も、冒険者は酒場に集う。
共に冒険に挑む仲間を求めて、この町唯一の酒場、「エルガテスの酒場」を訪れた。
財宝を得て巨万の富を得るチャンスがあるとはいえ、冒険者とは危険な稼業だ。
死と隣り合わせの危険を冒してまで冒険に挑む、そんな変わり者はそうそういないのではないだろうか・・・。
そんな不安を感じつつ、酒場の扉をくぐった。
どうやら、私の心配は取り越し苦労だったようだ。
酒場には、私と同様に冒険者としての訓練を終えたばかりの若者が数名たむろしていた。
店主に蒸留酒を1本注文し、店内をぐるりと見渡す。
今この店にいるのは、5人ほど。
とりあえず、カウンターで飲んでいる人間の男に声をかけてみよう。
■ 悪の人間 Zyoeru ■
訓練所での退屈な修行が終わり、見習い僧侶としての資格を得た日。
俺は昼間から酒場に篭り、一人チビチビと酒を飲んでいた。
僧侶の修行は一通りこなしたが、俺は別に神に仕えたいわけじゃない。
他人様のために奉仕の道に生きたい訳でもない。
お世辞にも平和とは言えない今の世の中で、がっつり稼ぐには役人か僧侶にでもなるのが一番だと思っただけだ。
役人は平民から税金を搾り取り、僧侶は平民からお布施を毟り取る。
どっちも似たようなものだろう?
俺には役人になれるコネは無いので、もう一方の僧侶への道を選んだ。
ただそれだけのことだ。
僧侶の資格を得たが、まずはどこかの寺院にでも潜り込まないと始まらねぇ。
なるべく老い先短そうな坊さんが一人でやってる寺院は無いか、そんな楽しい人生設計を思い描いていたときだ。
あの、ドワーフの戦士に声をかけられたのは。
■ ドワーフの戦士 Mufasa ■
カウンターで飲んでいた男は、どうやら僧侶らしい。
首に、僧侶としての資格を示す聖印を下げていた。
目つきが妙にするどく、神に仕える者としての厳かさは微塵も感じられないが、僧侶としてはまだ修行が浅いのだろう。
私自身もまだ戦士として熟練してるとは言い難いので、仲間として一緒にやっていくには丁度いいかもしれない。
早速この男に声をかけ、共に遺跡を探索しようと誘ってみた。
遺跡にはロマンがある!
財宝もある!
後は酒があれば生きていける!
更に仲間もいれば、人生は充実するってもんさ!
■ 人間の僧侶 Zyoeru ■
ガタイの良いドワーフが、イヤに馴れ馴れしく声をかけてきた。
曰く、「遺跡はロマンだ!」らしい。
いや、俺は遺跡なんぞに興味はないんだが。
「チビチビ飲んでたら旨くないだろう!もっと豪快に飲め!」
そんなこと言われても、豪快に飲むだけの金がないんだよ。
大体、ドワーフと同じペースで飲んでたら、30分ともたずに潰れてしまうわ。
「遺跡の先には財宝がある!」
ふむ、それにはちょっと興味が・・・。
ドワーフの勢いに飲まれて、遺跡の探索とやらに付き合うことになっちまった。
財宝が無かったら覚えてろよ、ちきしょう。
■ ドワーフの戦士 Mufasa ■
私と、僧侶の男とが熱く交わしていた遺跡談義は、酒場にいた他の者の注意も惹いていたようだった。
奥のテーブルで食事をしている二人のエルフの女性が、なにやら囁き合いながら興味深そうにこちらを見ている。
身に着けているものに違いはあるが、風貌は似ているような・・・姉妹だろうか。
まぁ、エルフはみな同じ顔に見えるんだが。
入り口近くのテーブルにも、やはり女性のエルフがいる。
こちらは茶を飲みながら何やら経典らしきものを読んでいる。
彼女も時々こちらに目を向けている。
その表情からは読書の邪魔をする五月蝿いドワーフへの嫌悪感が見て取れるような気もするが、エルフの表情なぞ区別はつかないので多分気のせいだ。
裾の長いローブをずりずりと引き摺りながら歩き回っていたホビットが、こちらを興味津々と言った表情で覗き込んでいる。
好奇心旺盛なのは構わんが、ちょっと近すぎやしないだろうか。
有無を言わさず私の頭の上によじ登って、そこで寛がれるのはさすがに困る。
遺跡にせよ、天然の洞窟にせよ、いわゆる迷宮に挑むには、6人程度の人数でパーティーを組むと良い。
それより人数が多いと統制が取れなくなるし、狭い迷宮内では突発事故に対してすばやく柔軟な対処するのが難しくなる。
人数が少なすぎれば、迷宮に潜む敵にあえなく敗れてしまうだろう。
酒場で私の話に耳を傾けていた者達を取り込み、私の、初めてのパーティーが出来上がる。
人数は丁度6人、多すぎず、少なすぎず、ベストの人数だ。
経典を読んでいたエルフが、ものすごく迷惑そうな顔をしている気がする。
気がするだけなので、大して気にはしないでおく。
どうせ顔も表情も見分けはつかんさ。
※今日は、日記執筆の神様がこの指に降りていました。
※キャラクター視点の文章を交えつつ、
※先の展開を書くつもりでしたが、
※
※日記執筆の神様が暴走しました。
※長くなった上に、話が進まないったらありゃしない・・・
※
※挙句の果てに、神様時間切れで帰っていきました orz
迷宮へ一歩も踏み込んでないばかりか、第2話よりも手前で話が終わった第3話!
この形式でこんな長文書くつもりは無かった!
もっとさっくりと進むつもりだった!
神様戻ってコーリングゴォォッド!
次回へ、続く!